VOICE.141 株式会社力道電設
社員の為にストレスフリーな作業服へ|お客様事例
お客様へのインタビュー、導入成功事例のご紹介。
宮城県仙台市で電気工事業を40年以上営む株式会社力道電設様。 現場仕事で大切な『ユニフォームの使いやすさ』を向上したい、イメージアップをはかりたい……様々な思いのもと進んだユニフォーム刷新についてうかがいました。
株式会社力道電設様について
Q.御社について教えてください。
菅野大樹社長:当社は約40年前から仙台で電気工事業を営んできた会社です。民間の様々なご依頼は勿論、官庁工事を担当することも多く、地域の皆様から長年ご愛好いただいています。
Q.どういった仕事がメインになるのでしょうか?
新しい建物に電気を引く、電気周りの設備改修をする、照明器具やコンセントのスイッチを設置する、などの『電気が流れる場所』に関する作業は、無資格の人が行ってはいけないと法律により決められています。現場監督なら電気工事施工管理技士、職人は電気工事士とそれぞれ国家資格が必要です。こうした部分の工事を専門的に行うのが我々の仕事です。
事務所や看板には電柱にのぼる作業員のイラストが描かれているのですが、実は電柱にのぼる仕事はしていません。
そうだったんですね。電気工事といえばイラストのような高所作業のイメージがありました。
菅野社長:あのイラストは前社長が現役の時代に描かれた物です。イメージアップのために近所のデザイナーにポップなイラストを発注したら電柱にのぼるキャラクターがあがってきたそうで…。
電気工事と一言で言っても範囲は広く、その中でも電柱にのぼり電線を引っ張って…というのがよくあるイメージですよね。でも実は電柱にのぼって行うのは外線工事という一部分の作業で、私達は施設内の電気周り(いわゆる内線工事)のみを担当しています。
Q.御社の歴史を教えてください
菅野社長:私の父であり現会長の菅野孝男が1980年に個人創業した『菅野電気』が当社の前身にあたります。
会長は職人気質だったので当時はかなり根を詰めて仕事をしていて、ある日一人の時に倒れてしまったそうです。「このままではだめだ」と考え、仲間を集めて会社を興したのが1984年。その時に今の社名になりました。
菅野社長:元は仙台市内の別の所(太白区中田)で創業して、一度同地区内で引越しをして、そのあと1989年頃に茂庭台に移り、2021年6月頃に今の事務所に移転しています。
何度か会社の場所を変えながらも仙台一筋で、お取引先も8割が仙台市内です。
「菅野電気」から大きく社名が変わりましたね。
菅野社長:そうですね。仕事というのは技術力、営業力、財務力といった力の結晶で、そういった様々な力が集まり道を開いていく企業でありたい、という思いが込められているのだそうです。
Q. 御社の特徴を教えてください。
菅野社長:社員数11名の少数精鋭で、 そのうち現場に出るのが6~7名。内勤以外は依頼場所に赴いて仕事をするので、毎回現場が変わります。2~3日で終わる場合もあれば、長期に及ぶこともあります。
今は新築の建物需要が漸減傾向にあるので、電気のニーズはありながらもバンバン新築の仕事が入るわけではない、というのが業界的な流れです。
当社でもどちらかというと改修工事の方が多いですね。
Q. 競合他社とはどこで差をつけているのでしょうか?
菅野社長:独自の商品を扱うわけではないので、実のところ他社との差別化がしづらい業界です。
一番わかりやすく差を作るなら、価格を抑えるしかないですね。ですがそれも、品質維持やイメージのためにはただ安くすれば良いというものでもありません。業界内でも資材費は高騰していますし、人件費も上がっています。
公共工事の入札の際には会社の実績や相対的評価を見て決定して頂ける場合もあるので、これまでの積み重ねが次の仕事に繋がるケースもありますね。
Q.東北で事業を行う電気工事会社ですと、震災の際は大変だったのでしょうか?
菅野社長:震災当時は仙台でも数日の間、電気が止まりましたが、当社の業務的には大変なひっ迫に陥りはしませんでした。
私達は『建物の中』の電気周りを専門としているので、揺れによって屋内の変圧器が倒れたお客様のもとに行ったり、復電にあわせた点検を依頼されたりという仕事はありました。
宮城県は沿岸で津波の被害を受けたので、外線工事を担当する会社は難しい局面だったと思います。
Q. 菅野社長が社長職に就かれた経緯を教えてください。
菅野社長:正直、学生の頃は父の会社に入る気はありませんでした。気持ちに変化があったのは大学卒業間際の頃です。その時期に母が亡くなり、色々な考えが浮かび、悩み、やがて「両親が築いてきた会社を一代で潰すのは忍びない」と思い始めました。
父に相談すると、まずは別の会社での修行を勧められ、東京の電気工事会社に就職しました。そこで3年の経験を積んだあと仙台に戻り、力道電設に入りました。
最初の頃は自分も現場に出ていましたが、ここ7~8年は経営寄りの仕事に注力し、社長に就任したのは2020年11月のことです。
仙台に戻られてからの苦労もあったのではないでしょうか。
菅野社長:どちらが良い悪いというわけではなく、環境的な部分が大きく違いましたから、仕事のやり方にもかなりギャップがあって、自分の中で勤め人根性みたいな部分が抜けない時期もありました。
役職が上がるのと共に自分自身の姿勢は勿論、会社や事業承継に対する意識の目線も高くなり、変化できたように思えます。
熟練の職人に比べて私個人の技術は二流ではありますが、だからこそ働く社員に対して横柄にならず、また、現場とは違った視点も持てています。
ユニフォームについて
Q.ユニフォームを変更することになった理由を教えてください。
菅野社長:2020年の社長就任のタイミングで「装いを変えよう」という話になったのがはじまりですね。いい機会でもありましたし、以前のユニフォームには動きづらさを感じていました。良いデザインの物だったのですが、生地が硬くて。
仕事中に身に着けるユニフォームですから、機能性がある程度高くないと着ている人間が辛くなります。それでは意味がないし、屈んだり立ったりの動作が大変だと、そのわずかなとっかかりが徐々に溜まってストレスに変わります。
その辺りを少しずつでも取り除きたいと思い、現場の声を聞いて刷新しました。
Q.こだわった点やポイントがあれば教えてください。
菅野社長:工事現場や建設現場の『いかにも』な見た目の作業服は避けたい、会社のイメージを良くしたい、という思いが念頭にありました。
シュッとしてスマートな見た目で、機能面もしっかりおさえてくれる物。それでいて着てみたくなる商品を探しました。
悩んだ甲斐あってか新ユニフォームへの悪い評価はまったくなく、社員達も自然に使えているのだと思います。
使いやすさを求めた新ユニフォーム
当社担当:今回はユニフォームメーカーのカタログに掲載されている定番品から伸縮性にも機能性にも優れたアイテムをチョイスしました。
▼着心地
スタイリッシュな見た目ながらもカチッとした印象も与えるバランス◎なデザイン。
ストレッチ素材製で伸びが良く、ノーフォーク(動きをスムーズにするための切り込み)が入っているので腕の上げ下げも楽に。
▼機能性
現場で役立つ収納ポケットの他、制電・帯電防止、洗濯後型崩れしにくい、などの+αもおさえたアイテム。
今後の展望
Q.これからに向けての課題があれば教えてください。
菅野社長:当社に限った話ではありませんが、人材採用や入社後の定着率を上げるフォローアップは今後も取り組みとしてマストです。
それ以外の部分でいうと、世の中の建設需要は今後も更に変化していくと予想しているので、より改修・リノベーションに強い企業になっていきたいですね。
あとはグリーントランスフォーメーション、カーボンニュートラルなど最近の環境への取り組みに関する時流について調べてみると我々電気屋と関係のある話なので、こうした知識を絶えず吸収していきたいですし、発電・蓄電、カーポートソーラーの設置、ハイブリット車の充電設備への対応などにも長けていきたいです。
環境配慮への対応は難しい部分も多そうですね。
菅野社長:そうですね。例えば、電気自動車はガソリン車よりも充電に時間がかかるうえ、自宅で充電しようとするとどうしても持ち主が戸建ての方ばかりになりますし、気軽には手が出しづらいという現状もあります。
集合住宅に住む人でも電気自動車を持てないだろうか、と考えてしまいます。
電気自動車自体を蓄電器としてとらえるLEAF to Homeという考え方もあり、防災的な観点からいっても利点が多く、普及が進めば電気工事の社会的価値や重要性も上がっていくはずです。業界内でも環境や防災に貢献できる仕事が増えてきています。
この先、電気の仕事で社会的な課題を解決できるようになれたらと思います。
お客様情報
会社名 | 株式会社力道電設 |
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所在地 | 宮城県仙台市太白区茂庭台1-11-30 |
設立 | 昭和59年5月創業 |
資本金 | 2000万円 |
従業員数 | 11名 |
事業所 | - |
事業内容 | 電気工事業全般、建築物電気、道路照明電気、動力用電気、計装電気 |
ホームページ | https://rikidou-el.com/ |