VOICE.83 株式会社小田原屋様 株式会社鎌倉屋様
印象的なエプロンはお客様との会話の糸口に|お客様事例
お客様へのインタビュー、導入成功事例のご紹介。
漬物等の加工食品の製造販売を行う株式会社小田原屋様と、スーパーを経営されている株式会社小田原屋様。老舗漬物屋から誕生したスーパーで、差別化を図り独自のユニフォームにリニューアルした経緯をお伺いしました。
株式会社小田原屋様 株式会社鎌倉屋様について
Q.御社について教えてください。
芝田社長:当グループは漬物などの加工食品の製造販売を行う株式会社小田原屋と、福島県内でスーパーを経営する株式会社鎌倉屋があります。小田原屋は会津出身の初代が神奈川県小田原市にあった江戸時代から続く漬物屋「小田原屋」で修業をし、のれん分けをしてもらい郡山の地で1933年(昭和8年)に創業しました。その後、私の祖父、父と後を継ぎ、私で4代目になります。
一方、鎌倉屋は1989年(平成1年)に、2代目である祖父が始めました。当時、小田原屋で作られた漬物は地元のスーパーに広く納入されていましたが、地元の大手スーパーが全国展開するスーパーの傘下に入る事になり、流通が大きく変わり取引が大幅に減ってしまいました。そのような流通の仕組みに理不尽さを感じた事と、売掛が当たり前の製造・卸売とは違い、毎日現金が入る小売業に魅力を感スーパーを始めたそうです。
Q.社長はいつ入社されたのですか?
芝田社長:私は学生時代(21歳)からスーパー鎌倉屋で働いていました。しかし、社長(父)とは経営方針などを巡ってケンカも多く、私が27歳の時に「経営を自分に任せてほしい」と願い出たところ、条件として鎌倉屋だけでなく小田原屋の経営もすべてを引き継ぎ、自分(父)は引退をするので口出しを一切しないというものでした。
その時、すでにスーパー鎌倉屋では6年間の実績もあったので、今考えれば若さゆえの勢いもありやっていける気がしていましたが、漬物の小田原屋の方はそれまで一切関わっていなかった為、商品知識も無く、現状を把握するだけでもすごく苦労をしました。
今年(2017年)で社長になり10年ですが、今になって初めて、当時は全く理解できなかった父親の言葉や考え方もやっと理解できるようになってきました。
Q.小田原屋の商品(サービス)の特徴は何ですか?
芝田社長:小田原屋の商品は現在80品種あります。創業当時は国産の材料を使っていたのですが、高度成長期の頃から大量生産に合わせて海外の材料を使うようになりました。それを徐々にですが国産の材料に戻すと共に、7年程前から無添加の漬物の販売を始めました。
今現在、販売されている漬物の多くは添加物で味を付けている物が流通していて、これまでは無添加の商品だと言っても売れませんでしたが、展示会などでのアピールの効果が出てきたのか、今年(2017年)に入ってから無添加の商品の問い合わせが急増しています。
さらに、新たな試みとして2012年(平成24年)に製造工場の敷地内に漬物バイキングが食べられる直営レストラン「UNDECO (アンデコ)」をオープンしました。
また2014年から年に一度、「工場祭り」を開催しています。二日間でのべ3,000人ものお客様にご来場頂き、人気商品の「仙女キムチ」のおたますくいや、ぬか漬け教室、漬物の直売などを行っています。このお祭りは、お客様の為である事はもちろんですが、工場で働く従業員が、誰の為に漬物を作っているのかという事を再認識する大切な場でもあります。商品へのクレームなどは、製造側が買い手の顔をイメージできなくなった時に、行動が雑になりミスが起きる事で発生するものだと考えるからです。
Q.鎌倉屋の商品(サービス)の特徴は何ですか?
芝田社長:鎌倉屋は「おいしさの専門店」として、価格重視の経営ではなく、全国の小売店や生産者と連携し、こだわりの商品を扱う売場作りをしています。元々は他の多くのスーパーと同様に、安さに価値を置いた販売をしていました。しかし、これからの自分の人生を考えた時に、安く売るという事に何十年も情熱を傾けられない
と感じ、地元産の食材や地方の厳選された商品を扱い、
食文化を豊かにする事に貢献したいという信念のもと鎌倉屋の舵を切りました。その一つとして、今年(2017年)の9月に鎌倉屋荒井店を「産直市場AMEKAZE」として地元で採れた野菜や果物、作った加工食品や花などを中心に販売する農産物直売所にリニューアルオープンします。
ユニフォームについて
Q.ユニフォームネットとの取引の経緯を教えてください。
芝田社長:昔から何度か営業には来て頂いていましたが、数年前にユニフォームネットの社長さんと勉強会を通して親しくなり、そこから取引をさせて頂くようになりました。
Q.商品選定のポイントはどこでしたか?
芝田社長:私は野球をやっていたので、スタジャンのような着ながら運動ができるくらい動きやすいものを探していました。鎌倉屋で使っていた以前のジャンパーは生地が固くゴワゴワしていて着にくかったのですが、今回採用したジャンパーは柔らかく着やすいところが気に入っていて、色違いで小田原屋でも採用しました。また、小田原屋として参加する展示会でスタッフが身に着けるエプロンも作って頂きました。当社の商品ラインナップがプリントされた今までにない印象的なエプロンなので、お客様との会話の糸口にもなりやすく、目立つため重宝しています。
Q.これからの御社の展望をお聞かせください。
芝田社長:メーカーとしての小田原屋と小売店の鎌倉屋という、性格の異なる二つの会社で、共に他社とは異なるコンセプトを打ち出し差別化を図り、より多くのお客様にファンになって頂けるよう頑張っていきたいと思います。
Q.最後にユニフォームに求めるものを円グラフにしてください。
取材にご協力頂き、誠にありがとうございました。
お客様情報
会社名 | 株式会社小田原屋様 株式会社鎌倉屋様 |
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所在地 | 福島県郡山市 |
設立 | 1933年(小田原屋)、1989年(鎌倉屋) |
資本金 | - |
従業員数 | 30名(小田原屋)、180名(鎌倉屋) |
事業所 | ・産直市場AMEKAZE郡山南店 ・鎌倉屋島公園前店 ・鎌倉屋大槻店 ・鎌倉屋平田店 ・鎌倉屋二本松店 ・プラスワンキッチンエスパル福島店 |
事業内容 | ・漬物製造販売・佃煮製造販売 ・加工食品(瓶詰め製造)ドレッシング、ソース 等 (小田原屋) |
ホームページ | https://sennyogurume.com/ |