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冷蔵・冷凍食品の運送を中心に行っている運送会社の株式会社明送様。事業再建を果たし、ロゴマークやユニフォームも一新した経緯をお伺いしました。

株式会社明送様について

Q.御社についてお聞かせください。

ホームページ

鶴岡社長：当社は、株式会社明治さんの冷蔵・冷凍商品の運送をメインに行う運送会社として、1967年(昭和42年)に設立されました。
社名の由来はそこからきていて、明治さんの工場があった東京の三鷹市で会社を設立し、後に本社を世田谷区に構え、日本全国に営業拠点を持つまでに事業を拡大しました。
しかし、それまでの急激な拡大が祟り、10年前の2007年(平成19年)に約30億円の負債を抱え、民事再生法を申請する事になりました。

Q.再建を選ばれた経緯をお聞かせください。

外観

鶴岡社長：当時の社長が辞任し、私は専務という立場だったのですが、今後会社をどうしたらいいか決めかねていました。その時に一拠点長だった一ノ瀬（現常務取締役）や三池（現取締役）と相談し、会社の規模が縮小したとしても、明送という名前を残す為に何とかやってみようという事になり、私が三代目の社長として就任する形で新生「明送」の再建が始まりました。
まず、全国にあった拠点を整理し、宮城県の東北営業所、茨城県の守谷営業所、埼玉県の埼玉営業所の3ヶ所に集約させ、本社も東京から茨城県守谷市に移しました。

Q.再建計画についてお聞かせください。

鶴岡社長：再建計画の軸に据えたのは「安全」です。民事再生法で多くの取引先に迷惑をかけた分、
信頼を回復させる為には荷物を確実にお客様の元へ届ける事が重要だと考え、安全運転の技術を点数化し評価をする専用の機械を全ての車両に導入しました。これにより交通事故が激減したと同時に、燃費効率が14％も改善され、保険料もかなり抑える事ができました。
さらに、故障のリスクを減らす為に車両自体も最新のものに随時入れ替え、ドライバーさんが働きやすい環境づくりを進めてきました。おかげさまで、当初10年で予定していた返済計画を4年半前倒しの2013年(平成25年)12月に果たす事ができました。
これらはすべて、一度は倒産した当社を見限らず支え続けてくれたお客様や株主様、金融機関を始め、ここまで付いてきてくれた従業員のおかげです。

Q.再建計画中、従業員のモチベーションは下がらなかったのですか。

鶴岡社長：運送業界での民事再生法での再建は難しく、基本的には無理な事だと言われていましたから、だからこそ従業員には「運送会社での民事再生のモデルケースになろう」と鼓舞し、私自身も強い想いを持ってやってきました。
そして、新たな従業員を募集する際も、民事再生の事を包み隠さず説明するようにと指示し、今再建中である事や新しい環境、新しい取り組みを積極的に取り入れている事を全面に打ち出すようにしました。

ユニフォームについて

Q.モデルチェンジのきっかけを教えてください。

車両販売スタッフのユニフォーム

鶴岡社長：今年(2017年)、当社は設立50周年、また新生「明送」となって10年の節目の年なので、お世話になったお客様を集めた「感謝の集い」を行う事になり、その式典に合わせて新生「明送」を象徴する新しいロゴマークと、従業員にも喜ばれるオリジナルのユニフォームを製作する事になりました。

Q.ユニフォームはどのように選んだのですか？

一ノ瀬常務：ドライバーさんに試着をしてもらい、意見を取り入れながら決定しました。今までは予算がなく、コスト重視で地味な紺色の作業着を着ていたので、せっかくオリジナルで作るのだから良いものをと選んでいたら、当初の予算よりもだいぶ高くなってしまいました(笑)。

Q.今後の展望についてお聞かせください。

新しいロゴマーク

鶴岡社長：直近の目標として車両台数を100台にする事です。当社の車両は全て長年お世話になっている千葉日野自動車さんから購入しているのですが、現在95台なので2018年中には100台を目指します。この規模で車両がすべて千葉日野自動車さん1社という事は過去にもないそうです。その100台の車両を持って、当社と同じような仕事を行う物流会社すべての中で一番の会社になりたいと思います。
なぜなら、私たちは10年前、明治さんにも多大なご迷惑をおかけしてしまい、その信頼を回復させる為には一番のサービスレベルを誇る会社にならなければいけないと思うからです。
これからも、過去の過ちとそれを支えてくれた方々への感謝の気持ちを絶対に忘れず、新たな10年を進み続けていきたいと思っています。

Q.最後にユニフォームに求めるものを円グラフにしてください。

取材にご協力頂き、誠にありがとうございました。

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